資本主義と社会主義の架け橋に。150年前の実験都市「ファミリステール」@フランス

 

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経済成長よりも人間らしさを。150年前フランスの“実験都市”ファミリステールに学ぶ

気候変動や資源の枯渇、格差の拡大など、近代社会の「経済成長=豊かさ」という考え方は今、見直されつつあります。そんな時代だからこそ、かつて夢見られた「もう一つの仕組み」に目を向ける価値があります。

フランス北部ギーズの「ファミリステール」は、19世紀に資本主義の矛盾に応える共同住宅として生まれました。創設者ゴダンは、工場労働者が清潔な住まいで学び、文化に親しみ、安心して暮らせる環境を整え、やがて労働者自身が経営に関わる仕組みを設計しました。

ここでは利益は公平に分配され、教育や文化、心の安らぎが豊かさと考えられました。当時の思想は、資本主義と社会主義の間に橋を架けるもので、今の脱成長や社会的連帯経済の流れとも共鳴します。

ファミリステールは、現代社会が分断された経済や文化、環境を再びつなぎ直すためのモデルとして、いまも私たちに問いを投げかけています。

 

IDEAS FOR GOOD

19世紀フランスに実在した“実験都市”ファミリステール。資本主義でも社会主義でもない第三の道を模索し、労働者の尊厳と人間…

 


 

Le Familistティre de Guise